平成26年度活動記録

 
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平成26年度開 催 日会  場内  容
第120回3月4日(水)福井県立病院 症例検討 各施設からの症例呈示
第119回12月6日(土)福井県済生会病院 特別講演 「演題未定」
第118回10月1日(水)福井県立会病院 会員発表 「日本消化器がん検診学会総会報告」
症例検討Ⅱ
第117回8月6日(水)福井県済生会病院 会員発表 「ビギナーズセミナーⅠ~動画で学ぶ胃透視 接遇から機器管理まで~」
症例検討Ⅰ
第116回6月4日(水)福井県立病院 会員発表 「平成24年度胃がん検診結果報告」
平成26年度総会
 
 

第116回研究会

会員発表 「平成24年度胃がん検診結果報告」

福井県立病院      谷嶋 良宣さん

福井県健康管理協会   西村 宣広さん

6月7日の日本消化器がん検診学会総会において胃合同症例検討会が行われるが、そこで発表される1症例を、今回、一足早く呈示してもらった。
集検の写真では、胃体中部後壁にヒダの集中を伴う不整な陥凹性病変が認められる。所見の部位は追加撮影がされている。1年前の集検では異常なしであった。
その後、有管法による精密胃透視の写真が呈示された。集検では病変が1ヶ所しか指摘されていなかったが、胃体中部の他に胃体上部にもヒダの集中を伴う陥凹性病変が写しだされていた。
両方ともに深達度はT1b2で、管状腺癌(tub1)のⅡcであり、体上部は10×7㎜、体中部は25×11㎜の病変であった。
病理所見は共に胃癌の特殊型の1つとされているgastric carcinoma with lymphoid stroma(胃リンパ球浸潤癌)と診断されている。
全胃癌の1~2%の頻度で発生する稀な組織型である。癌細胞よりもリンパ球の浸潤が多い癌であり、早期癌の段階では粘膜内病変は管状腺癌(tub1)からなり、上皮下浸潤巣で腫瘍組織内に反応性リンパ球が浸潤するのでSMT様の形態を示すことが多く、胃体部に好発し、男性に多く、予後が良好であるとの特徴がある。
今回の集検写真では、牛角胃であったため、体上部がバリウムによってブラインドとなっており、体中部のⅡcが無ければ、上部のⅡcは見逃されていたことになる。牛角胃であっても体上部までしっかりと写し出すなど、常にブラインドの無い写真を撮ることの大切さを感じた症例であった。

 

続いて平成23年度の胃がん検診にて要精検となり、県立病院にて精密胃透視を行った11例中、結果のわかっている8例の症例が呈示された。

第116回

症例① 集検の写真では、前庭部前壁大彎寄りに隆起性病変が2ヶ所認められた。その後の精密胃透視を見ると、病変は2ヶ所ではなく1ヶ所で、もう1つの隆起のように見えた所見は、生理的な湾入が圧迫時に透亮像のように見えたものであった。
円形でSMT様の隆起があり、はっきりしないが、隆起の中に浅い陥凹があるようにも見える。側面像を見ても隆起の表面はよくわからない。
内視鏡で見ても、隆起の表面に浅い陥凹があるように見えたが、結果は1型であった。22×19㎜で癌は固有筋層まで浸潤していた。
症例② 集検の写真では胃角部大彎の隆起性陰影を指摘されて要精検であったが、結果は胃体上部大彎側の22×17㎜のⅡcであった。深達度はT1b2である。
精密胃透視の写真では、体上部大彎側にわずかな辺縁不整とラインの硬さが認められる。集検で指摘されていた所見はポリープであった。
他部位指摘で早期癌が見つかった症例であった。
症例③ 集検の写真では胃角部後壁に中央に不整な陥凹のある隆起性病変が認められる。
精密胃透視の写真では、隆起のなかに見えていた陥凹の所見がはっきり見えずⅡaかと思われたが、内視鏡では隆起の中央に陥凹の所見が見える。結果はⅡa+Ⅱcであったが、さらに別の場所にⅡa病変がもう1つあった症例であった。
症例④ 集検では前壁レリーフ集中にて要精検となった症例である。しかし病変は後壁の前庭部から胃角部にかけて38×36㎜という比較的広い範囲のⅡcで、深達度はT1b2であった。
後から集検の写真を見直すと、病変が写っているようにも思えるが、十二指腸に流れたバリウムのようにも見えてしまう。粘膜の不整に撮影者が気付いて、流し撮りなどの追加撮影を行っていれば、病変が確実に写し出されていたと思われる症例であった。

第116回

症例⑤ この症例も集検の写真をよく見れば所見は写っているのだが、撮影者が気付いていないために説得力にかける写真であった。
胃角部から前庭部にかけての前壁に不整な塊状の隆起があり、42×35㎜のⅡaと診断された。腫瘍は粘膜内に限局しており深達度はT1aであった。ESDが施行されている。
症例⑥ 体上部後壁大彎側寄りに隆起性病変が認められる。隆起の表面の性状は、画像ではあまりわからないが、内視鏡で見ると陥凹の周りに周堤が認められる。
32×30㎜の2型で漿膜まで浸潤しているT4aであった。残念ながら2型の特徴が写し出されていない写真であった。
症例⑦ 体中部前壁の70×54㎜と範囲が広いⅡcで、深達度はT1b2であった。集検では第2斜位の写真でヒダの集中を伴う陥凹所見が写し出されていた。
症例⑧ 集検の写真では体中部から胃角部にかけての小弯線が固いラインで変形している。大彎側には強い湾入が認められ、全体的に非常に変形の強い胃の形である。
結果は胃体下部から体上部にかけての小彎中心に116×82㎜という非常に広い範囲の3型であった。腫瘍は漿膜面に露出しているとのことであった。

 

平成26年度総会

平成25年度事業報告・会計報告

平成26年度事業計画案

その他

 
文責N,Y 校正K,K
 
 
 
 

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