TITLE:福井県消化管撮影研究会

*&color(Teal){平成26年度活動};記録 [#neb3e10a]

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CENTER:&color(Maroon){&size(12){内容の詳細は各''開催回数''の所をクリックしてください};};
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|~平成26年度|CENTER:~開 催 日|CENTER:~会  場|CENTER:~内  容|h
|~第120回|3月4日(水)|福井県立病院 |症例検討 各施設からの症例呈示|
|~第119回|12月6日(土)|福井県済生会病院 |特別講演 「Ba検査における粘液除去の必要性」 |
|~第118回|10月1日(水)|福井県立会病院 |会員発表 「日本消化器がん検診学会総会報告」&br;症例検討Ⅱ |
|~[[第117回>活動記録/26年度記録#v656c891]]| 8月6日(水)|福井県済生会病院 |会員発表 「ビギナーズセミナーⅠ~動画で学ぶ胃透視 接遇から機器管理まで~」&br;症例検討Ⅰ|
|~[[第116回>活動記録/26年度記録#b96837ca]]| 6月4日(水)|福井県立病院 |会員発表 「平成24年度胃がん検診結果報告」 &br;平成26年度総会|

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*第117回研究会 [#v656c891]
**ビギナーズセミナーⅠ 「胃透視の接遇と放射線機器管理について」 [#m29cfc3b]
***春江病院      前川 晃一郎さん [#e6ca294f]

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#ref(maegawa1.jpg,around,left,nolink,35%,春江病院 前川さん)
''放射線機器管理''~
機器の保守管理の話となると、どうしても堅苦しくなってしまい敬遠しがちである。~
そこで発表者は、様々な書籍や資料を検討した結果、皆の手元にある「新・胃X線検査法ガイドライン」の内容が一番分かりやすく良くできているからと、これを使って今回のスライドを作ったそうである。~
まずは対策型検診においての機器管理についてである。~
機器管理の目的は、受け入れ時、日常、装置保守管理時の全てにおいて、最終的には''安全性・検査精度・検診効率''の3つを求めている事になる。~
大切な事は、事故発生時に速やかに対応を講じるために、管理責任者と担当者を定めてその役割を明確にしておくことであり、故障やミスによる再撮影や中止・中断などの報告があれば、原因追究を行い、再発防止について検討しなければならない。~
また、すべてのスタッフへの教育が大切であり、マニュアルは簡素化して難しくしないことも大事である。~
次に施設検診についての機器管理の話である。~
始業・終業点検の目的は装置が安全に機能していることの確認である。通常は、約15分程度の短い時間に、視覚、聴覚、嗅覚などで簡易的に判断して、チェックリストに一つずつチェックを入れていくような形が多いと思われる。しかし、最も現実的で確実な方法は、昔から行われている、一定のファントムを透視・撮影し、透視時の管電圧と、撮影時の管電圧と管電流ならびに撮影時間を確認する方法であり、写真を撮って自分の目で確認して行う方法が一番良いとのことであった。~
DRの保守管理で一番大事なことは、DRでの画像をそのまま読影端末に表示させることである。システムモニタと読影モニタの性能は全く同じではないため、いくつかのパラメーターをある程度把握して、読影用の端末で確認することが大切である。~
モニタに関しては、グレースケール、アーチファクト、輝度均一性、最大輝度、輝度比、コントラストなどの評価を「医療用画像表示モニタの品質管理に関するガイドライン」に基づいて行って欲しいとのことであった。~
また、精度を保つために、読影医師とコミュニケーションを図り、画質に関する診断精度の安定に努めることが大切で、日常の業務で忙しい中でも、必ず自分が撮った写真の画質の確認をして欲しいと述べられた。~
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#ref(117kaijou.jpg,around,right,nolink,50%,第117回)
''胃X線検査の偶発症''~
偶発症については誤嚥、腸閉塞、腸管穿孔、過敏症などが挙げられる。~
平成21年度の日本消化器がん検診学会のアンケートによると、約414万件の検査で誤嚥をおこしたのが779件であり確率は0.019%であった。ただ、女性に比べて男性の方が誤嚥を起こす確率はかなり高いので、高齢の男性が受診される場合は特に注意が必要である。~
誤嚥の対策としては、やはり問診と誤嚥対策マニュアルを作成することであり、腸管穿孔についても問診にて憩室の存在や憩室炎の既往を確認できるチェックリストを活用する事が必要である。~
また、飲水制限のある受診者についても問診時に確認すべきとのことであった。~
これらを全て徹底して行っている施設ばかりではないと思うが、緊急時の対応マニュアルを作成し、万が一の時には速やかに適切な処置がとれるような心構えを身につけておく事が大切である。
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''放射線技師に必要な接遇''~
続いて放射線技師に必要な接遇の話に移った。~
接遇は、相手に対して関心を持つことから始まる。さらに何を求められているかに気付き、おもてなしの心を持つことである。~
とにかく第一印象が大切であり、出会いの0.6秒で決まってしまう第一印象を判断するのは見た目などの視覚情報であり、その印象の比率は見た目が55%を占めており、次に声が37%、そして言葉が7%とのことであった。~
その他にも、あいさつ、言葉かけ、態度、立ち振る舞い、話を聞く、話をすることについて、それぞれのポイントが説明された。~
特に消化管の検査では、受診者にリラックスしてもらい、言葉でうまく誘導して、相手にいかにスムーズに動いてもらえるかが非常に大切であり、そのためにも口調やイントネーション、表現の工夫が必要になってくる。~
接遇の向上により患者満足度が向上すれば、治療効果にも影響し、それが職員満足度の向上、さらに病院評価の向上につながるのとのことであった。~
#ref(maegawa2.jpg,around,right,nolink,48%,春江病院 前川さん)
個人的に大変興味を引いたのが、「医療接遇実践マニュアル(著:大島昭子)」から抜粋した話であったが、人は不特定多数の人に怒り(不満)をぶつけるのは、1人から22人へと口コミで広がるのに対し、良かった事を話すのは1人から5~6人へ口コミで広がるという調査結果であった。悪い事は良い事に対して4倍以上の数で伝わって行くが、良い評価を得るためにはかなりの努力が必要であり、そのせっかくの努力も一瞬の対応の悪さで無になってしまう怖さを感じた。~
一番手軽に印象を良くすることができるのが笑顔であり、口元が変わるだけで顔の印象は大きく変わる。実際のある病院での話であるが、様々な患者さんから頂くお礼の文章の中で一番多いのが「あなたの笑顔に救われました。ありがとうございました。」というものであるらしい。この事実は、いかに笑顔が大切であるかを表していると思う。~
日頃から上手な笑顔を作るためにトレーニングを行い、さらに笑顔+あいさつと言葉かけをすることで良い人間関係が築かれ、雰囲気の良い環境が生まれるとのことであった。
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''診療放射線技師の読影''~
最後は放射線技師の読影についての話であった。~
技師が実施する「読影」とは、1.検査目的を読む、2.画像特性を読む、3。異常部位を読む、の3つがあげられる。医師がどのような画像を求めているのかを考えて、医師から言われなくても技師サイドで考えて、さらに一歩進んだ情報を追加提供する事も必要だと言われた。~
最後に消化管撮影の精度を上げるために一番必要な事は、撮影技術の向上と画像の読影力を身につけることであると述べた。~
そのためには自分の撮った画像について、医師とディスカッションすることを日々続ける事が大切であり、その熱意を持ち続ける事が必要であると話をまとめていた。
その後、会場より質問があり、誤嚥しないための方法や誤嚥した場合の対応について、また、問診での情報を把握する方法についてなどの話し合いがされた。
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**症例検討 [#ab3c52f7]
***福井県予防医学協会      平田 智嗣さん [#r774344f]

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#ref(hirata.jpg,around,left,nolink,30%,福井県予防医学協会 平田さん)
平成23年度消化管撮影技術向上セミナーで行った症例検討会の内容が納められたCDを使って症例検討を行った。~
&color(Maroon){''1例目''};は2か所の病変があり、胃体中部後壁の所見は粘膜集中を伴う陥凹性病変でヒダの先端は中断している。~
15×10㎜の未分化型の0-Ⅲ型で深達度はT1aであった。~
もう1つは胃体下部後壁小彎よりの粘膜集中を伴う陥凹性病変であるが、こちらは潰瘍瘢痕であった。~
&color(Maroon){''2例目''};の症例は胃体上部小彎に粘膜集中を伴うバリウム斑があり、15×10㎜の0-Ⅲ型の未分化型癌で深達度はT1aであった。~
&color(Maroon){''3例目''};は異常なし。~
&color(Maroon){''4例目''};は胃体下部後壁小彎よりのアレア不整を伴う陥凹で、30×20㎜の分化型のⅡcで深達度はT1aであった。~
&color(Maroon){''5例目''};は胃体上部小彎に粘膜集中を伴う陥凹性病変陥凹の内部は顆粒状の陰影が見られる。~
45×30㎜の未分化型のⅡcで深達度はT1bであった。~
最後に胃切除時に胆嚢や脾臓を取った症例があるがなぜか?という質問で締めくくられた。


*第116回研究会 [#b96837ca]
**会員発表 「平成24年度胃がん検診結果報告」 [#g04bbd8d]
***福井県立病院      谷嶋 良宣さん [#ub89fa8a]
***福井県健康管理協会   西村 宣広さん [#t8b1c262]

>6月7日の日本消化器がん検診学会総会において胃合同症例検討会が行われるが、そこで発表される1症例を、今回、一足早く呈示してもらった。~
集検の写真では、胃体中部後壁にヒダの集中を伴う不整な陥凹性病変が認められる。所見の部位は追加撮影がされている。1年前の集検では異常なしであった。~
その後、有管法による精密胃透視の写真が呈示された。集検では病変が1ヶ所しか指摘されていなかったが、胃体中部の他に胃体上部にもヒダの集中を伴う陥凹性病変が写しだされていた。~
両方ともに深達度はT1b2で、管状腺癌(tub1)のⅡcであり、体上部は10×7㎜、体中部は25×11㎜の病変であった。~
病理所見は共に胃癌の特殊型の1つとされているgastric carcinoma with lymphoid stroma(胃リンパ球浸潤癌)と診断されている。~
全胃癌の1~2%の頻度で発生する稀な組織型である。癌細胞よりもリンパ球の浸潤が多い癌であり、早期癌の段階では粘膜内病変は管状腺癌(tub1)からなり、上皮下浸潤巣で腫瘍組織内に反応性リンパ球が浸潤するのでSMT様の形態を示すことが多く、胃体部に好発し、男性に多く、予後が良好であるとの特徴がある。~
今回の集検写真では、牛角胃であったため、体上部がバリウムによってブラインドとなっており、体中部のⅡcが無ければ、上部のⅡcは見逃されていたことになる。牛角胃であっても体上部までしっかりと写し出すなど、常にブラインドの無い写真を撮ることの大切さを感じた症例であった。
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続いて平成23年度の胃がん検診にて要精検となり、県立病院にて精密胃透視を行った11例中、結果のわかっている8例の症例が呈示された。
#ref(116 kaijou.jpg,around,left,nolink,50%,第116回)
''&color(Maroon){症例①};'' 集検の写真では、前庭部前壁大彎寄りに隆起性病変が2ヶ所認められた。その後の精密胃透視を見ると、病変は2ヶ所ではなく1ヶ所で、もう1つの隆起のように見えた所見は、生理的な湾入が圧迫時に透亮像のように見えたものであった。~
円形でSMT様の隆起があり、はっきりしないが、隆起の中に浅い陥凹があるようにも見える。側面像を見ても隆起の表面はよくわからない。~
内視鏡で見ても、隆起の表面に浅い陥凹があるように見えたが、結果は1型であった。22×19㎜で癌は固有筋層まで浸潤していた。~
''&color(Maroon){症例②};'' 集検の写真では胃角部大彎の隆起性陰影を指摘されて要精検であったが、結果は胃体上部大彎側の22×17㎜のⅡcであった。深達度はT1b2である。~
精密胃透視の写真では、体上部大彎側にわずかな辺縁不整とラインの硬さが認められる。集検で指摘されていた所見はポリープであった。~
他部位指摘で早期癌が見つかった症例であった。~
''&color(Maroon){症例③};'' 集検の写真では胃角部後壁に中央に不整な陥凹のある隆起性病変が認められる。~
精密胃透視の写真では、隆起のなかに見えていた陥凹の所見がはっきり見えずⅡaかと思われたが、内視鏡では隆起の中央に陥凹の所見が見える。結果はⅡa+Ⅱcであったが、さらに別の場所にⅡa病変がもう1つあった症例であった。~
''&color(Maroon){症例④};'' 集検では前壁レリーフ集中にて要精検となった症例である。しかし病変は後壁の前庭部から胃角部にかけて38×36㎜という比較的広い範囲のⅡcで、深達度はT1b2であった。~
後から集検の写真を見直すと、病変が写っているようにも思えるが、十二指腸に流れたバリウムのようにも見えてしまう。粘膜の不整に撮影者が気付いて、流し撮りなどの追加撮影を行っていれば、病変が確実に写し出されていたと思われる症例であった。~
#ref(116 kaijou2.jpg,around,right,nolink,50%,第116回)
''&color(Maroon){症例⑤};'' この症例も集検の写真をよく見れば所見は写っているのだが、撮影者が気付いていないために説得力にかける写真であった。~
胃角部から前庭部にかけての前壁に不整な塊状の隆起があり、42×35㎜のⅡaと診断された。腫瘍は粘膜内に限局しており深達度はT1aであった。ESDが施行されている。~
''&color(Maroon){症例⑥};'' 体上部後壁大彎側寄りに隆起性病変が認められる。隆起の表面の性状は、画像ではあまりわからないが、内視鏡で見ると陥凹の周りに周堤が認められる。~
32×30㎜の2型で漿膜まで浸潤しているT4aであった。残念ながら2型の特徴が写し出されていない写真であった。~
''&color(Maroon){症例⑦};'' 体中部前壁の70×54㎜と範囲が広いⅡcで、深達度はT1b2であった。集検では第2斜位の写真でヒダの集中を伴う陥凹所見が写し出されていた。~
''&color(Maroon){症例⑧};'' 集検の写真では体中部から胃角部にかけての小弯線が固いラインで変形している。大彎側には強い湾入が認められ、全体的に非常に変形の強い胃の形である。~
結果は胃体下部から体上部にかけての小彎中心に116×82㎜という非常に広い範囲の3型であった。腫瘍は漿膜面に露出しているとのことであった。
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**平成26年度総会 [#wb530c49]
***平成25年度事業報告・会計報告 [#vcf182da]
***平成26年度事業計画案 [#q64a8d6f]
***その他 [#jb7df64f]
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RIGHT:文責N,Y 校正K,K
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CENTER:<<<[[平成25年度活動記録へ>活動記録/25年度記録]]
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CENTER:[[''年度別活動記録へ''>活動記録#o8407238]] 
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//---記述担当山川--//

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