平成20年度活動記録

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開 催 回開 催 日会  場内  容
第90回H21年3月4日(水)福井県済生会病院メーカー講演「液晶モニタの基本技術と医用液晶モニタの品質管理」
ワンポイント講座「苦しくないバリウム胃X線検査について」
症例検討会
第89回H20年12月3日(水)福井県立病院医師講演「中国内陸部における胃癌診療 - 甘粛省武威腫瘍病院での指導をふまえて - 」
症例検討会
第88回H20年10月8日(水)福井赤十字病院医師講演「がん対策における地域がん登録の役割 - 福井県がん登録が教えてくれるもの - 」
症例検討会
第87回H20年8月6日(水)春江病院読影レポートの書き方
第86回H20年6月4日(水)福井県済生会病院メーカー講演「デジタルX線透視装置に関する画像作りのポイント」
平成20年度総会

第90回研究会

メーカー講演   「 液晶モニタの基本技術と医用液晶モニタの品質管理 」

株式会社ナナオ    商品開発事業部 森脇 浩史 先生

ナナオ 森脇先生

最近、保険点数がデジタル優遇の時代になってきた為か、モニタ診断が増えて来ていることもあり、モニタの原理と管理の仕方についての講演をお願いした。
私がパソコンなるものを覚えた頃はまだCRT全盛の時代であったが、今では液晶モニタのオンパレードで、X線TVモニタも今では液晶モニタにとって変わってしまった。
講演の内容であるが、液晶の構造と原理から始まり表示状態が微妙に変わる経年変化(劣化)について習った。モニタの輝度は、3〜5万時間使用できると聞いているが、使用後電源を確実に切っていけば10年くらい使用できるんじゃないかなと思っていたけど、それでも消耗品?もっと安価になって欲しいね。
さて、カタログの見方だが最初に液晶パネルのタイプについて解説があった。TNタイプ(視野角が狭く低価格)、VAタイプ(コントラストの拡大)、IPSタイプ(視野角が広い)とあり、医用モニタにはIPSタイプが用いられ、電子カルテなどを見るのには、VAタイプなどが用いられる。
モニタの解像度であるが、3MIPSタイプで画素ピッチ0.2ミリ、5MIPS0.165ミリで構成されている為にデジタルX線写真が綺麗に視える?モニタを長期安定に使うにはキャリブレーション輝度を設定し維持する事によって寿命も延びる事になる。また、モニタの表示階調は、モダリティの特性に合わせる事が必要で10ビットから12ビットが発売されているが、医用画像を表すモニタに関しては、正しい表示ができるように管理していく必要がある。
日本画像医療システム工業会(JIRA)規格である「医用画像表示モニタの品質管理」に関するガイドラインにそって輝度特性、コントラスト応答、ユニフォティ特性、目視評価などの管理ができるソフトウェアがある。
最後に、液晶モニタは目的にあったものを選択し、品質ガイドラインにそって定期的に確認する事が大切である。

ワンポイント講座    東海北陸地方会報告 「 苦しくないバリウム胃X線検査について 」

田中病院   山川 典子 さん

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11月の地方会にて、胃透視を嫌がる一つの要因を解決する方法についての演題発表があったが、この発表の内容と山川先生が実際に行なっての感想が紹介された。
これは、鳩尾と言われるツボを押さえる事により、ココロをリラックスさせ緊張感などを少なくする効果があるそうです。
実際に対象人数は少ないので、はっきりした事は言えないが効果ありと感じているそうです。皆さんも優しい検査を心がける為の一つの方法として試してみては如何でしょう。

 
 

症例検討会

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立位充満で胃角開大、Antrum大弯・小弯短縮でAntrumに何かあるだろうと思うんだけど、二重造影ではあんまりよくわからなかった症例(スライドの所為?)であった。
バリウムは220%と濃く、附着もよい写真だけどはっきりしない。
会場よりAntrum前壁にareaの性状が違うんじゃないかとの指摘があり、確かにAntrum前壁を中心に撮影されているようであるが、特段これといった所見は無いように視えた。
内視鏡写真では areaの変化は読めたが、ごく浅い病変を思わせた。
結果は IIc Adv MPで7〜8cmの大きさであった。

 
文責K,K 校正N,Y

第89回研究会

医師講演   「 中国内陸部における胃癌診療 - 甘粛省武威腫瘍病院での指導をふまえて - 」

福井県立病院健康診断センター  外科 細川 治 先生  

   

福井県立病院 細川先生

先生は2008年10月に早期胃癌検診協会を通じて甘粛省武威腫瘍病院に招待され、そこで胃内視鏡技術を指導してこられたと言うことで、今回、その貴重な経験について中国紀行を交えて話をしていただいた。
中国での胃検査の状況は、18万人程の受診者の中で14,000例程の胃癌の発見(7.5%)があり、そのうち、早期癌の占める割合は615例(4.35%)だそうである。
今回、先生が行かれた甘粛省武威という所は内陸部にあり、事前にいろいろな本で情報を集められたが、大滝秀穂先生が書かれたシルクロードの旅行記が一番役に立ったとのことであった。
泊まったホテルは、唯一、外国人が宿泊できるホテルであったが、お湯の出が悪く、風呂いっぱいになるくらい水を溜めるとやっとお湯が出てくるなど、いたるところに不具合が感じられたようである。
しかし街にはたくさんのモニュメントがあり、掃除も行き届いており、キレイな印象を受けられたようであった。
国別の胃癌死亡率を年齢調整胃癌死亡率で見ると、第1位は男女とも韓国で、我が日本は4位、中国は6位である。
中国の胃癌好発地域は川西回廊という地域であり、そこからは武威腫瘍病院へよく紹介患者が送られてくるそうである。
病院の外来棟と入院棟は離れて建設されており不便そうであるが、これは中国では普通らしい。
外来棟に入ると、医者の顔写真がずらりと並べて貼ってある。病院長は薬剤師の方とのこと。そして、今、話題のカプセル型内視鏡も中国で製作販売されており、ここでは25例程の使用経験があるそうだ。
内視鏡センターは外来棟の4階にあり、3割程のスペースが超音波検査センターで、残りを内視鏡センターとして使用している。
内視鏡検査を行なう医師と記録する医師は別々で、撮影した画像を確認することもないようで、メンテナンスを行うという意識も無く、日本と同等の機器を使用しているにもかかわらず、画像はボケたような写真が多く精度が悪いようである。
X線検査で使用していた機器はフラットパネル搭載のDRであったが、300%の高濃度バリウムを飲み,充満像中心で4枚程度の撮影で終了しているとのことである。
画像に対してスタッフの認識は低いが、指導を行なった翌日からすぐ実行し改善するという行動力の高さには驚いたそうである。
武威市ではペプシノーゲンによる胃癌検診が企画され2,346名中634名が陽性となった。
そのうち496名に内視鏡検査を行ったところ、10名の胃癌を発見し、発見率は0.43%と高率であった。
中国もこれからは高齢化でがん対策が重要となって来ており、今後も海外より専門医の招聘を行い、どんどん技術も伸びていくと思われる。

症例検討会

(症例1)
Angle〜Antrum大弯に辺縁不整が見られる。同部位に陥凹を伴った隆起性病変が見られ,2型進行癌を疑う。X線写真ではわからなかったが, 1.5cm大のIIcが内視鏡検査で見つかっておりX線検査の精度を上げる努力が必要ではないかと思われる症例であった。
(症例2)
Antrum大弯にかなり大きい隆起性病変が見られ,体位を変えるたびに形が変わり,有茎性の隆起性病変が疑われた。内視鏡検査では,IIcの病変も見られ,病理学的に見てIIc+I+IIaで8cm大の病変であった。

文責K,K 校正N,Y

第88回研究会

医師講演  「 がん対策における地域がん登録の役割 - 福井県がん登録が教えてくれるもの- 」

福井県健康管理協会  県民健康センター所長  松田 一夫 先生

健康管理協会 松田先生

福井県では、がん登録という言葉は当たり前のように聞こえているが、国内では34道府県でしか実施されておらず、さらに、がん登録が義務化されている欧米に対して、日本は任意であるために、その内容もかなりいいかげんなものであるらしい。
福井県のがん登録が全国一で欧米並みの精度を保っている理由としては、
 1)人口が少ない(人の出入りが少ない)
 2)熱心な先生がいる
 3)県外に治療にいく人が少ない
などが考えられるとの事であった。
次に、福井県がん登録から見えてくるデータについての説明が行われた。
年齢調整罹患率の年次推移は乳がんのみ増えており、その他は横ばい又は下がっている。
同じく5年生存率をみると、乳がんは80数%の生存率を示しており、治るがんとも言えるのではないか(但し、乳がんだけは10年生存率で見なければならないが)。
また子宮がんについては、今後ワクチンで予防する時代がくるであろうとの話であった。

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その後、大腸がんについての話に移り、大腸がんは男性が70才頃、女性が80才頃にピークとなり、乳がんのように若い人がかかるがんではないが、2020 年頃には罹患率がトップとなるのではないかと思われる。
大腸がん罹患の高危険群は、
 1)遺伝
 2)炎症性疾患
 3)既住歴のある人
であるが、予防はアルコールを控え肥満にならないことが第一である。 スクリーニング検査として便検査が上げられるが、これで約8割の癌が見つけられている。右側結腸で発生するがんは、便では見つからないことが多く、中間期癌として発見されることが多い。
技師に関りの深い注腸検査の偽陰性の理由としては、
 1)見逃し、誤読
 2)示現不良
 3)前処置不良
が上げられ、深部大腸の約半分は見落とされることがある。
注腸検査は、テクニックの差が大きく出る検査であるが、今後は内視鏡検査の補完として、精密検査の一端としての役割を担うであろうとまとめられた。

症例検討会

立位充満像で、食道下部のライン不整と噴門部付近が隆起様所見として上げられた。 また、前庭部の膨らみも悪いため、主病巣はこちらにあるのかもしれないとの意見もでた。
内視鏡検査では、前庭部は炎症性所見のみであった。
EGJ近傍の所見は、88×50mm、3型進行癌であったが、周堤の途切れている所がわからず、歯切れの悪い症例であった。

文責K,K 校正N,Y

第87回研究会

読影レポートの書き方

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今回は、読影レポートの書き方(シェーマーの記入・診断の方法)であったが、始まると内容がちょっと違うんじゃない?
最初に5症例の写真をスライドで流してから、症例ごとに読影者を指名し、先にトレーシングペーパーにキーフィルムとなる症例写真を写してもらった。
その後、再びスライドを参照しながら、それぞれについて、肉眼形態・深達度・病理について回答してもらい、最後に、出題者より結果を解説してもらった。
ただ、症例が5例あり、時間配分が悪かったのか、物足りない消化不良の回答と感じたのは、私独りだったであろうか。
(症例1)
前壁体上部にヒダの集中を伴う不整形な陥凹があり、ヒダには中断および棍棒状の所見が見られた。読影者は、サイズを大きく見て6cm大~小さければ1cm位と答えていたが、私には6cmの範囲はわからなかった。内視鏡では径4cm(浮腫の範囲を拾うと)のIIc Advとの所見であったが、結果は3.5×3.3cmの深達度ssの3型であった。
(症例2)
読影者は最初、隆起が主体の病変と考え読影を進めてきたが、診断が合わず、陥凹性病変で再度チェックシートを見直し分化型のIIcと読影した。結果は不整形の陥凹と境界明瞭な周囲の隆起(周堤)のある2型で深達度はssであった。確かに症例写真を見ると、陥凹部分が線状でしか見えず隆起主体と考えてもしかたがなかったか。

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(症例3)
胃角〜前庭部大弯の2型の症例で読影者、ピタリと当たりました。さすがベテランですね。私は、ちなみに間違いました。ただ、標本をみた感じでは、IIc+IIa Advの方が、肉眼形態に近いと感じたのは自分だけでしょうか。
(症例4)
体中部小弯から後壁にかけての陥凹で陥凹底は不整である。サイズをやや小さめにとってしまったが、未分化の特徴をうまくつかまえ報告していた。 5×4.5cm、深達度mのIIcであった。
(症例5)
胃角後壁、2〜3cm大のヒダの集中を伴う陥凹が認められるが、読影者は、陥凹周囲の隆起にも病変が及んでいると読んでIIc+IIaと結論づけた。結果は、深達度mの分化型のIIcであり、陥凹の周囲は反応性の隆起であったが、IIaと読影した部分について議論が始まり少しは症例検討会らしくなってきた。

 

今回、読影チェックシートを使用したが、使用方法がわからず(久しぶりなので・・・)手間取ってしまった。
この後シェーマの記入の仕方の参考資料が配布された。実は最初に貰い、記入方法の解説から始まると、もう少し違った目で症例を見ることができたのかもしれない。また。今回の読影者は初心者に近い方が多かったが、私よりしっかり読影ができ、うかうかしていられませんね。!!

文責K,K 校正N,Y

第86回研究会

メーカー講演  「 デジタルX線透視装置に関する画像作りのポイント 」

(株)日立メディコ  XR戦略本部  竹内友弥子先生

日立メディコ 小田先生 竹内先生

今回は,メーカー講演と総会。毎年のことながら参加人数の少ないこと。皆さんマンネリで面白くないのかな。

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最近の参加人数の伸び悩みは,企画に問題ありなのでしょうか?
さて,皆さんの施設における機械の更新状況はいかがでしょうか。私の施設でも,久しぶりに検診車の更新を行いました。でも、カメラがないためデジタル化となり,わからないことばかり。そこで,メーカー側は、デジタル画像について基本的にどう考えているのかについて話を伺い,自分達の施設の調整に役立てようと企画したのですが,まだまだ時期尚早だったのでしょうか。
まず,I-I−CCDシステムでの画像に関わる因子についての説明から始まった。今まで写真を作る時に考えていることと一緒のようで,あまり難しく考えなくてもいいのかな?と思ったが,デジタル写真について深く検討しなければいけない時期なので本腰を入れて聞くことにした。
X線条件調整はアイリスによる濃度調整(線量を増やすとアイリスの茎が小さい)を行ない,アナログフィルムと異なり白黒が逆になることを認識しておく必要がある。また、被写体厚補正(撮影条件を変える)を行なっても,デジタル値は一定である。 画像を表示するにあたり,γ処理により黒側の部分の黒つぶれが無くコントラストがあるカーブ曲線(傾きを自由に変えることができる)を書き,エッジ強調処理を施すことにより見やすい画像を提供している。そのため,フィルムに落とす場合にはグレースケールで確認を行ない,レーザプリンターとマッチングさせておかなければならない。モニタ診断を行なうならば,モニタのカーブ,ベースの違いを理解し,モニタ間のマッチングを行なうことも必要となってくる…等々の話を伺いました。
マッチング…ウ〜ン,デジタルっぽい言葉だね。
さて,デジタルになると日常点検はどうなるのか。皆さんの施設では,アナログを使っている方達も含めて,日常点検は行なっていますか。私の所は…,耳が痛いですね。管球,I・I,モニタ,点検しがいがありますが,その結果によって,調整が少し違うみたいですよ。
最後にFPDシステムについての話で締めくくられた。
つづいて,日立の製品について,小田先生より,説明があった。

平成20年度総会

平成19年度事業報告・会計報告

平成20年度事業計画案など

文責K,K 校正N,Y
 
 
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Last-modified: Sun, 05 Feb 2017 10:27:54 JST (286d)