平成21年度活動記録

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開 催 回開 催 日会  場内  容
第95回H22年3月3日(水)福井県済生会病院医師講演「カプセル内視鏡について」
症例検討会
第94回H21年12月2日(水)福井県立病院会員発表「逐年検診で発見された胃がんの検討(技師の立場から)」
医師講演「胃癌とその治療」
症例検討会
第93回H21年10月7日(水)福井県立病院特別講演「上部消化管造影検査の動き - 技術格差をなくすためには - 」
第92回H21年8月5日(水)春江病院見逃し症例の検討 各会員施設より
第91回H21年6月3日(水)福井県済生会病院会員発表「DR 胃X線検診車の使用経験」
平成21年度総会
症例検討会

第95回研究会

医師講演  「 カプセル内視鏡について 」

福井県済生会病院 小坂 星太郎先生

福井県済生会病院 小坂 星太郎先生

今回は、済生会病院の小坂先生にカプセル内視鏡の使用経験についての話をしていただいた。
実物のカプセルも手にとって見ることができたが,意外と大きいのにはびっくりした。

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カプセル内視鏡は、胃・大腸の内視鏡検査を施行しても原因不明の消化管出血のある方のみの保険適用(3割負担:約3万円)となっており、8~11時間ほどかけて画像の蓄積(1回の検査で5万枚ほどの画像)を行っている。
カプセルを飲んで胃の中に滞留している時間は、4~314分(平均55,5分)、観察時間は8時間59分(7時間49分~11時間17分)で、患者さんにとっては、飲むだけで良いので非常に優しい検査である。
ただ、読影医にとっては、膨大な量の画像データとの長時間にわたる闘いとなり、ある意味、非常に苦痛な検査ともいえる。
欠点としては、カプセル内視鏡は衝撃に弱い為、激しい運動は禁物であることと、場所の特定を腹部に張ってあるモニターからの信号の強弱で判断するために、空腸か回腸か程度の把握しかできない点があげられる。
また、外国の文献であるが、合併症として0.07%程度の滞留があるとの報告がされている。
小腸のスクリーニング検査はカプセル内視鏡でおこなえるが,精密検査となると小腸内視鏡(上からと下からの2回行う)又は小腸造影となるそうで、使い分けが必要である。
今回は、実際にカプセルを飲んで写している動画(サンプル画像)や、貴重な症例写真もいくつか見せていただくことができた。
小坂先生にはこの場を借りて御礼を申し上げます。

症例検討会

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(症例1)
体中部後壁大弯よりにホールドが集中,癒合しているかのような所見がみられた。
上部からくるホールドと下から来るホールドの間には,島状隆起(インゼル)様所見がみられる。
場所から考えると未分化型なのだが,急峻な陥凹のエッジは?圧迫の写真では,SMT様所見がみられるが,病変と思われる部位の圧迫も無いし、どうなんでしょ。
 結果は IIc adv 2.8x2.2cm mp sigであった。
(症例2)
体上部前壁大弯よりに集中を伴う陥凹性病変。
この部位は,折れ曲がりによるバリウムの溜まり等があり,透視下でもよく迷う場所です。
今回は前壁でしたが,写真は後壁の写真が多く今ひとつの写真でした。
バリウムの付け方ですが,水平でぐるぐると全回転すればよいという意見が多かったのですが,果たしてそうだったのでしょうか?
それくらいなら,きっと担当の技師さんはやっていたのではと思ってしまうのですが?

文責K,K 校正N,Y

第94回研究会

会員発表  「 逐年検診で発見された胃がんの検討(技師の立場から) 」

福井県健康管理協会   手賀 大助さん

 

福井県健康管理協会 手賀さん

今回は,第32回部会総会(京都市)で発表した内容を報告してもらった。
福井県では平成16年度より二重造影主体の新撮影法に変わったが,それにより逐年検診で発見される進行癌が減ったかどうかの検討を行ったそうだ。
写真を見る限りでは,バリウムの流出が多く,撮影技師の技量が低い事がわかった。
今後は,ローリングの方法などを含めて全体のレベルアップが必要である。
少なくとも毎年検診を受けていて結果が進行癌ではどうだろうね。
確かに時間の問題,胃形などムズイ問題もたくさんあるけど,結局は早期発見でないと技師として寂しいよね。
さぁ皆さん,研究会に出てきて腕自慢してください,待ってマ~ス。

医師講演   「 胃癌とその治療 」

福井県立病院   浅海 吉傑 先生 

福井県立病院 浅海 吉傑 先生

胃癌診断に必要な事は何か?「敵を知り己を知る事から始まる」という事から,今回は疫学に始まり,危険因子,解剖,特徴,治療とその流れ,そして実際の症例と幅広くお話をしていただいた。
胃癌の死亡数(2002年)は部位別で第2位である。

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そして東アジア内での胃癌による死亡数は全世界の55%を占めている。という事は,放射線技師さんもっともっとがんばらなければ。
手賀さんの発表から考えてもまだまだ努力が足りないね!胃癌の罹患率などみても日本人はけっこう高い数字を示していたしね。
また,最近よく聞くピロリ菌は塩分が多い食事を採っていると悪さするみたいだし,煙草やアルコールなども関係しているようだ。
また、今回センチネルリンパ節の話が出ていた。
乳がんなどでよく聞くリンパ節であるが,密かに胃癌にも応用ができないか研究中らしい。
さて胃癌の発育であるが,粘膜内にとどまっている期間は長いと10年位あるそうだが,粘膜下層に入ると非常に早く進んでしまう様である。
消化器がん検診学会が撮影技師に求めるハードルも救命可能な胃癌の発見から延命効果の高い早期がんの発見に変わったのもうなずけるよね。
さて,胃がんのできやすいところは知っているよね,写真はどう,上手く写っているかな,初心に返ってもう一度見直そうね。
それからピロリ菌についてだけど,感染による胃粘膜の変化,そこから見つかる胃がんの特徴を理解していれば見つけられる胃がんもぐ~んと増えちゃうかもね。
胃がんの手術方法だけど,再建法別の特徴から化学療法による治療まで詳しく教えていただきました。
また,最後に実際の症例を見せていただき,抗がん剤の効き方から手術までを説明していただきありがとうございました。

症例検討会

今回は,5例ほどの写真を見せていただいたが,結果報告があわないなど,担当者の整理不足がみられ,いまいちでした。
でもよく体上部の症例ばかりあったものです,きれいに写し出すのは難しいものですよね。

文責K,K 校正N,Y

第93回研究会

特別講演   「 上部消化管造影検査の動き - 技術格差をなくすためには - 」

湯川研一消化器クリニック   柏木 秀樹 先生 

柏木 秀樹 先生

今回は久しぶりの技師講演である。大阪より来福3回目になる柏木先生に消化管撮影についての動向やNPO法人の活動報告を含めて話をしていただいた。
内視鏡検査の著しい進歩とともにバリウム検査の信頼が低下していく中で、先生は全国の消化管撮影に携わる技師の技術格差を無くし、さらなるレベルアップを図ることにより消化管撮影の信頼を取り戻すという大きな目標に向かい、「延命効果の高い早期がんの発見」をスローガンに掲げて、消化管撮影技術の向上のために日々活発に活動されている。
その一環として、現在行われている認定技師制度も平成23年度よりNPO法人受け継ぎ、講習会ならびに認定試験を行うようになるとの事である。

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以前の認定試験は、ペーパーテストだけであったために認定技師の中でも技術格差が大きかったが、今後は撮影したフィルムの評価(実技テストの代わりとして)を含めての認定試験を行うそうだ。

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続いて基準撮影法(コンセプトから基本的取り決めおよび撮影技術まで)についての説明があった。
これらは、全国どこの地域、施設でバリウム検査を受けても、ある一定レベル以上の精度が保たれることで、受診者が安心して検査を受けられる体制になる可能性を示している。
これから消化管専門技師を目指す方は、
1)精度管理
2)病変の認識
3)病変描出能
4)読影診断技術(レポート作成)
などは、充分に理解しておくことが必要であると述べられた。
たくさんの症例とともに胃の構造や撮影テクニックなどを惜しみなく披露してくださった柏木先生にはこの場を借りてお礼申し上げます。

文責K,K 校正N,Y

第92回研究会

見逃し症例の検討

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さて、今日は見逃し症例と新人さん達との座談会を楽しみにきていたのだが、始まれば見逃し症例の話でいっぱいいっぱいであった。
見逃し症例とは何なのか?自分たちが検査中に気づかなかった、それとも読影医がわからなかった、責任転嫁すればお互いにわかりやすいのだが・・・
(症例1)
見逃し症例ばかりでは恥ずかしいとのことで、まずは検査中に気づいた症例を1例。
シャツキー体位で、よく見ないと分からない程度のアレアの変化がある。
ハーフターンでバリウムの流れを確認しながら追加撮影、隆起+陥凹の病変が写し出されていた。このように見つけていけば問題は無いのであるが、本題は、いかに見逃さないかである。
その後に紹介した2例の見逃し症例に共通するのは、バリウムが流れている事である。またそれも病変近くだからなお悪い。
司会者より、バリウムを流さず撮影をして欲しいとの意見が出たが、付着不良の写真を提供したくないのが本音(バリウムも流したくないが)。
(症例2)
内視鏡検査で病変を指摘され、前年度の写真を確認したが、病変が指摘できなかった症例。
新人が撮影を担当したらしいが、症例1と同様に流れたバリウムがブラインドになっていた。精密透視の写真から推察すると、自分でも気づかずに撮影を終えてしまいそうな症例である(場所的には気づきやすいと思うが)。
(症例3)
研修医の先生が注腸検査にチャレンジ。写真は非常にきれいに撮影されていたが、透視下では病変を指摘できなかった。
しかしながら、モニターを観察されていた別の先生が指摘し、難を逃れた症例であった。
(症例4)
こちらは、早期癌の見逃し症例で、司会者より見逃しと言えるのかどうかコメントがしにくいとの意見が出たが全くその通りだ。でも、よく見れば前年度でも指摘可能と思える症例もある。
どこまで貪欲に考えていけば良いのだろう。できればQOLを考えてあげたいけど、全てにと言われると “ムヅイ”というのが本音?
どの検査でもいえる事は、自分自身の戦い、よく学び、それを活かしての撮影が必要と考えるが、新人さん達はいかに思っただろうか?

文責K,K 校正N,Y

第91回研究会

会員発表   「 DR胃X線検診車の使用経験 」

福井県健康管理協会  手賀 大助 さん

健康管理協会 手賀さん

健康管理協会のデジタル検診車は、トラックシャーシで制作し胸部・胃部併用車で、胃部撮影の搭載機器は透視台が東芝社のDTP‐5000A、画像処理装置がDRV‐1000A、胸部撮影はフジのFCR、ワークステーションは東芝社のTPC‐7000型シリーズです。
車内空調は検診会場での排気ガスによる問題を検討した結果、家庭用電気クーラーを使用し、環境に配慮する形をとったそうです。
検診車で撮影した画像データはDVD‐RAMで移動し、画像の確認をワークステーションで行い読影用簡易ビューワに転送後、モニター診断が出来る医療機関はUSBメモリで、それ以外はドライフィルムで読影をお願いしているそうです。
画像データの保存については、受診団体に結果送付したあと個人情報をマッチングし、個人情報が入力された画像データをDVD‐RAMで保管しているとのことでした。

福井県予防医学協会  平田 智嗣 さん

予防医学協会 平田さん

予防医学協会は、日立製DR(2008年製)を古い検診車に載せ変えて使用しています。
個人情報の関係で、検診IDを日付とフィルム番号で作成し氏名の代わりに事業所名、そして撮影技師名を全角で漢字入力しているそうです。
撮影方法には二通りあり、パターン1は8枚法(集団検診方式)、パターン2は人間ドック方式(18ショット)と使い分けているとのことでした。
撮影後は、DVD‐RAMで移動し、施設内ビューワで読影されているそうですが、今後の課題として、読影医の確保、メンテナンスなどの問題を抱えているそうです。
また、中古の検診車に乗せ変えた影響なのかは不明であるが、振動が原因と思われるトラブルが起きたとの報告がありました。

 

平成21年度総会

平成20年度事業報告・会計報告

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20年度事業報告・会計報告を受け、21年度の計画報告がなされた。
しかし、今年度は、7月に消化器がん検診学会の技師部会(技術向上セミナー)があるためか、大まかな内容は決定されているが、講師の先生など未定な部分が多く、計画内容の見直しなどがまだ続きそうだ。

 

平成22年度事業計画案など

症例検討会

今回は、デジタル検診車で発見された症例を、 読影の結果とあわせて検証を行った。
検診人数は3000~3500人程度で7人の発見であった。
追加撮影はされているが、多部位チェックが3例あり病変を思わせる場所がわかるものもあり、透視技術のさらなるアップが必要であると思われた。

文責K,K 校正N,Y
 
 
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Last-modified: Sun, 05 Feb 2017 10:27:54 JST (286d)